生徒の答案を自動で採点してくれるのが採点ソフトです。採点作業の効率化以外にも、このソフトにはさまざまなサポート機能がついています。たとえば集計の際に自動で偏差値や平均点の計算をしてくれるのもその一つです。それによって算出されたデータはクラウド上に保管され、今後の対策や保護者との面談時に使用することも可能です。
採点者は採点後にわざわざそうした作業を行うことなく、速やかに次の仕事に取り掛かることができます。さらに設問の正解率を比較したり、成績表にそのまま反映するのも簡単にすることができるのもメリットです。これまではこれらの作業を一つ一つ手作業で行なっていたためかなりの時間を要していましたが、採点ソフトを使うことによってかなりの部分で時間の短縮ができます。その上で必要なデータの取り出しや、関係者同士の情報共有も瞬時にすることができるという利点もあります。
こんな感じで、採点ソフトは従来の採点業務の欠点を見事にカバーしアシストする役割を果たしてくれる救世主になるでしょう。ただし採点ソフトは、導入後にメリットだけをもたらしてくれるというわけではありません。クラウド上に保存したデータベースは、情報漏洩のリスクに常に晒されています。またソフトの供給停止によって、別なソフトに乗り換えなくてはいけないというケースもありえます。
その際は、使い方を一から学び直さなくてはいけないというデメリットもあるでしょう。まだまだ試行錯誤の部分が多いサービスのため、改善するべき課題が多いのもこの採点ソフトにはあります。